究極の選択 (根岸S)

キョウワダッフィー 7.3倍 5着

…鞍上には、福永Jを手配。

実は、福永にはエイシンブルズアイというお手馬がいる。

同じ日に、関西で行われるシルクロードSに出走。

人気の一角を占める有力馬だ。

(土曜の時点では1番人気だった)

前走は、福永Jで勝利したエイシンブルズアイ。

当然、「今回も福永で」というのが自然な流れだろう。

同騎手で勝っているのだから、再度、福永を乗せるのが道理というものだ。

ところが、福永はエイシンブルズアイではなく、キョウワダッフィーの方に乗る。

これは、降ろされたワケではない。

福永とエイシンは蜜月の関係。

前走で勝ちながら、降ろすということはまず考えられない。

となれば、考えられることは一つ。

福永側が、エイシンブルズアイとキョウワダッフィーとを秤にかけた。

その結果、キョウワダッフィーの方に傾いた。

ダッフィーに脈ありという胸算用なのだ。

もちろん、福永が選んだというよりは、エージェントが選んだのだろうが…。

関西の福永が、人気のお手馬を蹴ってまで、わざわざ関東の馬に乗りにきた事実。

しかも、キョウワダッフィーは福永のお手馬というワケではない。

断然の実力馬というほどでもない。

この選択は重い。

2走前は休み明けの上、距離が1ハロン長く。

前走のファイナルSは、直線、右手前のまま。

(右手前というのは、前脚を、左→右の順で着地させること)

↓直線は手前を替えず
negishi2015-1
………………

また、斤量は、58キロを背負っていた。

決して、悲観する内容ではない。

東南の風吹かず (シルクロードS)

狙っていたマコトナワラタナが除外。

代わりに、白羽の矢を立てたバクシンテイオーだが…。

東南の風が吹かず。

今回は見送らせて頂く。

注目馬 バクシンテイオー(予想は見送り)

…このバクシンテイオーは非常に面白い馬。

以前はガーッと一本調子に走るところがあり、イマイチ溜めがきかなかった。

それが、(道中で)息を抜くことを覚えてから、だいぶ常識にかかるようになってきた。

末の鋭さに磨きがかかり、一皮むけ始めたのだ。

1000万条件では、大外を鋭く強襲して1着。

続く準オープンも快勝。

しかも、ただの快勝ではなく、終始、馬なりに近い勝ち方だった。

前残りだったセントウルSで0.5秒差。

外傷明けだったタンザナイトSで0.1秒差。

完全に本格化を感じさせるレースぶりだ。

↓3走前の準オープンは、ほぼ馬なりで快勝
silkroad2015-1
………………

さらに、今回、背負う斤量はセントウルS時より2キロ軽い54キロだ。

嫌が応にも食指が動く。

しかし、私は◎を打たなかった。

なぜか?

冒頭でも述べたように東南の風が吹かなかったからだ。

ここで言う東南の風とは、『雨』を意味する。

雨の一押しがなければ、突き抜けるまでは厳しい。

最終的に、そう判断したのだ。

三国志時代。

魏の曹操と、呉の孫権が雌雄を決するべくぶつかった『赤壁の戦い』。

呉の周瑜にはある策があった。

火計だ。

火計さえ決まれば、確実に勝てる。

ところが…

『曹公を破らんと欲せば、よろしく火計を用うべし。

万事すべて備われども、ただ東風を欠く。』(横山光輝 三国志より)

迫りくる曹軍100万を相手に、起死回生の策『火計』を企てた周瑜。

しかし、この策には一つだけ欠点があった。

『東南の風』が吹かなければ、成功しないのだ。

呉の水軍は、曹操軍の”風下”に位置する。

今のままでは、自軍の船に火が燃え移って自滅してしまう危険が高い。

このシチュエーション。

今のバクシンテイオーに似ている。

完全に本格化し、54キロの恩恵を受け、外傷明けの前走を叩いてデキも万全。

いつ重賞を勝ってもおかしくないところまできている。

ただ、唯一、時計の速い決着には不安が残るのだ。

万事すべて整われども、ただ雨を欠く。

雨さえ降れば…。

ここ数戦の好走は、どれも時計のかかる馬場状態。

連勝したのは、タフな中京と、稍重の馬場だった。

1分7秒台前半で決着したセントウルSでは、ややジリ脚に終わった。

33秒台の上がりが求められる京都千二では、少し酷な気もする。

だから、一雨ふれば、かなり面白いと思った。

ヤフーの天気予報にかじりついた。

でも、恵みの雨は望めそうもない。

父サクラバクシンオー、母父サンデーサイレンス。

普通なら、もっと切れてもおかしくない血統背景だ。

ところが、この馬の場合、かき込むようなピッチ走法をしている。

少しダート的な走り方をする馬なのだ。

その分だけ、時計の速い決着では分が悪いのだと思う。

ただし、可能性は残されている。

アンドレアシュ・シュタルケ騎手。

彼が思い切って先行させるようなら、好走できるかもしれない。

前に行けば、速い脚は必要なくなる。

肉を切らせて骨を断つような戦法。

ちょっとした賭けにはなるが…。

■注目馬 →メルマガ限定(サドンストーム)

…ここ3戦、33秒台前半の上がりを連続してマーク。

安定した末脚を使えている。

この京都千二は、とにかく速い上がりを繰り出せる馬が滅法 強い。

(というか、速い脚がないとお話にならない)

この●●●●●●●にはぴったりのコースなのである。

前走の敗因は、はっきりしている…

続きは→メルマガ限定

↓ギリギリまで仕掛けを遅らせるメルマガ限定
silkroad2015-2
………………

単勝1.3倍で馬群に沈んだゴールドシップ

どうも、小倉の馬券師Tです。

先週のAJCCは衝撃でした。

単勝1.3倍に支持されたゴールドシップが、まさかの7着。

「そろそろマクる頃か?」

「早め先頭か?」

って時になっても、岩田、動かず。

「いい加減、動かないとヤバいんじゃない?」

って時になっても、岩田動じず。

微動だにせず。

やきもきする競馬ファン。

4コーナーまわっても、まだ後方で。

岩田Jの手が激しく動いてときは、怒号とも悲鳴ともつかない声が上がってました。

岩田やらかしました。

よりによって、マクリが身上の馬で、脚ためちゃった。

しかも、どスロー。

頑として動かなかった。

小錦ぐらい動かなかった。

つっぱてもつっぱっても小錦動かず~。

って、そりゃ負けるわ…。

溜めすぎて、お釣りがだいぶ残っていたぐらいだから。

決して、力負けじゃない。

「勝負どころでの反応が、モタモタしていて…」

って、それ当たり前ー。

スローなんだから、他の馬も一様に動いているんだから。

頼むよ岩田。

『ほぼ盤石』ってブログに書いたんだから..さ…。

ゴールドシップは、よもや自分が1.3倍の支持を受けていることなど、露ほども知らず。

ケロッとした顔で、引き上げていきました。

レース後、ゴールドシップは、こう思ったかも知れません。

「ん!?

なんか騒々しいな。

この人たちは、一体、何を騒いでるんだ? 

お前ら、落ち着けよ。」と。

って、おい、

シップ君よ、、

1.3倍の馬が、3着内にくる確率、しっとるけ?

約90%だよ。(勝率は60%)

それが、こうもあっさり沈むんだからね。

身銭切ってる競馬ファンはたまったもんじゃない。

少しはさ、

こう、申し訳なさそうな顔をさ…

演技でもいいからさ、

高嶋政伸みたいにさ。

「申し訳ございません」って、

眉毛をハの字にしてだね、

いつもより頭の位置、低めにしといた方がいいんじゃないの?

って、やっぱシップ君、思いっきり頭高いね…。

私は、『岩田Jはスローを見越して先行する』とみていました。

このメンバーなら、スローは必至。

ならば、強引にでも前に行くだろう、とみていたのです。

仮に控えたとしても、ラスト1000mぐらいで動けば問題はない。

だから、○を打ったワケです。

ところが、この乗り方はどいういう訳?

どういう風の吹き回し?

アヒョ。(青い鳥さん風)

私はこの日、所用でレースをみることが出来ませんでした。

(後で録画VTRをみました)

それで、弟に聞いたんです。

私:「AJCCの結果どうやった?」

弟:「ああ、クリールカイザーが勝ったよ」

私:「おお、2着は?」

弟:「ミトラ」

私:「おお、で、3着は?」

弟:「ゴールドシップ」

私:「よっしゃ!」

私は、両手を胸のあたりに持って行き、グッと拳を握りしめました。

◎が1着で、○が3着なら、悪くない。

ところが、後になって弟が、

「アニキ、ごめ~ん! エアソミュールと見間違えてた!

ゴールドシップは7着だった」

などと言うのです。

え、マジかよ?

ゴールドシップが7着?

ってか、見間違っちゃう? そこ。

ゴールドシップとエアソミュールを見間違うかね、普通…。

エアソミュールって黒鹿毛だよね?

どっちかっつーと黒っぽい毛色してる。

で、ゴールドシップは…芦毛…だよね。

どっちかっていうと、白い色してるね…。

だいぶ毛色がさ、違うような、気も、するんだけどね。

白と黒をさ、見間違う?

明度で言ったら、正反対だよ。

それってさー、

オセロの白と黒を取り違えるくらいの勢いだよ。

完全な失態だよ。。

「アニキ、ごめ~ん」 じゃねぇ!

頼むよ、弟よ。

◎はクリールカイザー。

(メルマガ限定で)ミトラも推奨して、予想は当たった。

当たったけど、何だろう? この漂う敗北感。

ブログのしょっぱなで、○のゴールドシップから入ったからか…。

普段は◎印しか打たないのに…。

こんな時に限って、サービス精神 発揮して○の見解を書いてもうた。

しかも、書いているうちに、記事が長くなった。

長くなって、ゴールドシップが◎であるかのような雰囲気が漂った。

おまけに、『盤石』とか『安全』とかいう単語を連呼してしまった。

結果、予想を外したみたいになってる。。

まあ、今回は当たったからいいようなものですが。

外れたときは、むなしいというか、切ないというか。

とくに、私のように週1回しか更新しないブログはですね。

残るわけです。

1週間ずっと。

外れた予想を、さらさなければならない訳です。

さらし首です、ある意味の。市中引き回しの。

まるで、関ヶ原の合戦後の西軍です。

打ちひしがれるんです。

私のブログは。

それで、1週間、『敗軍の将』みたいになってる。

マゲ切られて、髪を振りほどけた石田三成みたくなってる。

魂抜き取られた状態。

なんか、ダラダラと長くなりまして。

ここまで、くだらない話につき合ってもらった訳ですが…。

「馬券師Tさんのことだから、きっと最後にいい話が待っているんだろう。」

とか、

「競馬で役立つ裏話をしてくれるんだろう。」

とか、

そんなことを期待しちゃダメですよ。

なんのオチも考えておりませんので。

というわけで、

大変、申し訳ございませんでした(高嶋政伸ふうに)。

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