異次元の末脚

ブルブルッと鳥肌が立った。

「オークスは…この馬で決まりだ」

そんな気の早すぎる決断を下すほど、素質の高さを感じた。

それほどまでに、彼女の走りに心酔した。

注目馬 ロカ

間違いなく、今年の牝馬クラッシック戦線の主役をはれる逸材。

そう断言できる。

しかし、今回は様子をみたい。

新馬戦の内容は過去の名馬に負けず劣らずの素晴らしいモノ。

かつて、新馬戦で強い勝ち方をした馬は何頭かいた…。

•驚異的な瞬発力を発揮したアグネスタキオン。

•最後方から、悠々と突き抜けたエルコンドルパサー。

 
•持ったまま逃げ切ったサイレンススズカ。

•「まるで調教のようだった」と鞍上の的場Jに言わしめたグラスワンダー。

•武豊が軽くうながしただけで、33.4秒の上がりをマークした怪物ディープインパクト。

どれも、その名に恥じぬ、すさまじい勝ち方だった。

しかし、今回のロカの勝ちっぷりはそれらに全くヒケを取らない。

いや、印象だけなら、それ以上かもしれない。

どの馬が逃げるのか、なかなかハッキリしない、超スローの展開。

そんな中、ロカは中団で折り合う。

直線で外に持ち出したが、前とはまだだいぶ差がある。

和田Jのムチが飛ぶ。

残り200m…。ここで、ようやくエンジンが点火。

そこからは、まさにロカの独壇場であった。

ギアがMAXに入ったロカは、ギュンギュン速度を増しながら一気に前を飲み込む。

末脚を爆発させ、あっという間に後続に3馬身の差をつけて突き抜けてしまったのだ。

↓残り200mでステッキが入るロカjuvenile2014-1

↓ケタ違いの末脚juvenile2014-2
………………

「これは…性能が違いすぎる」

他馬が止まって見えるほどの、ケタ違いの豪脚。

いや、正確には、他馬は止まっていない。

どスローの展開であり、他馬は一様に伸びていた。

にもかかわらず、他馬が静止して見えるほどロカは伸びたのだ。

それだけ、次元の違う走りだったことが分かるだろう。

父がキングジョージを11馬身差で圧勝したハービンジャー。

母父は菊花賞馬ダンスインザダーク。

いかにも重厚な血統だが、このロカにまったく重苦しさは感じない。

叔父であるディープインパクト級の切れを受け継いだのか。

それとも、実は(前走のようなスローの瞬発力勝負よりも)消耗戦のほうが得意なタイプなのか。

*だとしたら、とんでもない化け物ということになる。

いずれにせよ、その末脚は、まぎれもない、G1クラス。

では、なぜ今回、ロカに◎を打たないのか?

これほどまでに、能力を高く評価し、惚れ込んでいる同馬を…。

それは、調教に一抹の不安が残ったからだ。

誤解のないように言っておくと、動き自体はいい。

併せ馬の内容や、調教時計は文句のつけようがない。

ただし、中間で楽をさせている期間がある。

これは見逃せない。

陣営は「完璧に仕上がった」と言っているが、正直、鵜呑みにはできない。

私はこれまで、そのような甘言によって、何度も痛い目に合っている。

レース後とレース前のコメントが一致しない。

話す内容が平気で180°コロリと変わる、それが調教師という種族の特徴なのだ。

(ロカの今野調教師を指している訳ではなく、全般的にという意味)

ただ、一抹の不安と書いたように、絶望的な状況というワケではない。

おそらく好走できるとは、内心では思っている。

今後のクラシック戦線に向けて、ジックリとそのレースぶりを観察したいと思う。

今後の注目馬1 → ココロノアイ

…前走は、シンガリ負けを喫してもおかしくないほどの、チグハグなレース内容。

それで好走するのだから、能力はズ抜けている。

普通の状態で、普通に走れば、楽に3着内は確保できるはず。

ただし課題はある。

前回露呈した弱点を克服できるかどうか…。

ただでさえ、テンションが高くなりやすい馬だ。

それが初の長距離輸送。

どうしても不安は残る。

イレ込んでいないか、馬体が減りすぎていないか、注意深く見守る必要がある。

あと、調教が弱化しているのは、すこし気になる部分ではある。

今後の注目馬2 → メルマガ限定

…1週前の時点で◎も考えていた馬。

体質が弱いらしく、まだシッカリと調教を積むことができない。

強い調教を行うと球節に水が溜まるとか。

たしかに、調教は中間の本数が足りていない。

(中2週で1本のみ)

ただし、その潜在能力は高い。

近2走は、まだ完全とは言えない中、赤子の手をひねるように2連勝。

緩急のメリハリがつく馬で、鞍上の指示にスッと反応できる強みがある。

しっかりと調教を積めるようになれば、面白い存在になるだろう。

今回、走るかどうかは別にして、今後注目したい1頭である。

JRAの犯した失策

どうも、小倉の馬券師Tです。

今週は、阪神ジュベナイルフィリーズです。

実は、私はずっと阪神「ジュブナイル」フィリーズだと思っていました。

ジュ「ブ」ナイルではなく、ジュ「ベ」ナイルと知ったのは割と最近の話です。

スポーツ新聞をよくみると、ジュ「ブ」ではなく、ジュ「ベ」と書いてある。

「やっべ、恥ずかしいな…」

と思っていました。

すると、先日、弟が、

「アニキ、今週のジュブナイルどう?」

と聞いてきました。

「ジュブナイル難しいよねぇ」

と、真剣な面持ちで話しかけてきます。

かつての私と同じミスを犯している…。

「ジュ・ベ・ナ・イ・ル、やぞ」

と、諭すように教えてあげましたが、つい先日まで私も勘違いをしていたのです。

エラそうなことは言えません。。

まあ、英語のjuvenile(意味:少年の)は、日本語読みでは、どちらかと言うと『ジュブナイル』なのです。

それを格好つけてジュベナイルなどと、命名したのは何を隠そうJRA。

皆さんは、このJRAのネーミングセンスをどう思いますか?

 朝日杯3歳ステークス → 朝日杯フューチュリティS

 阪神3歳牝馬ステークス → 阪神ジュベナイルフィリーズ

 ジャパンカップダート → チャンピオンズカップ

こうして見ると、なんだか悲しくなってきます。

これらの改名は、完全に失敗に終わったと、言わざるを得ません。

なにがいけないのか?

たとえば、ヴィクトリアマイルの『ヴィクトリア』は、割と日本人になじみがありますよね。

ヴィクトリア女王は日本でも有名です。

また、エリザベス女王も同様に、日本人になじみがあります。

ともに女性ということで、

「ああ牝馬のレースなんだな」

とすぐにイメージが湧きます。

ところが、ジュベナイルやフューチュリティーというのは、日本人に全くなじみがありません。

だから、覚えにくいし、イメージが湧きにくい。

聞いても、ピンとこないのです。

また、チャンピオンズカップというのも、マイルチャンピオンズシップと被ってややこしいです。

ハッキリ言って、ジャパンカップダートのままでよかった。

他の2つも、朝日杯2歳ステークス、阪神牝馬2歳ステークス、これでよかったのです。

べつに海外を意識しなくてもいいんです。

日本のレースなんだから、堂々と、日本語を使えばいい。

私は思うのですが、レース名を変えるときは、競馬ファンみんなで決めるべきです。

まずは公募で集めて、それを競馬ファンの投票で決めるんです。

そうすれば、少なくともこんな舌を噛み切りそうなヘンテコリンな名称にはならなかったはず…。

やっぱり、競馬ファンが愛着をもてる、分かりやすいレース名にしないと。

分かりやすい、というのは重要なことです。

私もブログを書くときは、なるべく難しい専門用語などは使わないようにしています。

人に話すときもそうです。

難しい専門用語を並び立てて話すと、気持ちいいことは気持ちいいんです。

「どうだ、オレは知ってるぜ」

と優越感にひたれます。

しかし、聞いているほうは、サッパリ意味が分からないし、不愉快なだけ。

だから、なるべく分かりやすく話すことを心がけています。

小学校5年生ぐらでも分かるぐらいにです。

(池上彰があれだけ人気になったのも、分かりやすかったからです)

ありがとうございました。

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(メルマガ限定馬 公開)

*先週◎ナムラビクター8人気(20.7倍)2着、
メルマガ限定推奨馬3頭のワン、ツー、スリー。