◎クリールカイザー 13.8倍 1着
メルマガ限定穴注目馬 ミトラ 35.6倍 2着
皆で乗り込んだ大型船。
ところが、船底には大きなヒビ、亀裂が生じていた。
大船に乗ったつもりが、まさかの沈没船だった…。
『鉄板』とふんでいた馬が、まさかの危険な人気馬ということはよくある。
なんとなく場の雰囲気に流され、きちんと精査せずに、中心視してしまう。
なかば思考停止 状態。
不安要素に気づかないまま、本番を迎える。
仮に、そのときは、事なきを得たとする。
でも、遅かれ早かれ、いつか痛い目にあうことになる。
そして、きちんと”点検”を行っている者が、いつかオイシい思いをするワケだ。
だから、人気馬は、買いの材料ではなく、まずは消しの材料から探す。
その上で、何度も確認する必要がある。
はたして、今回、みなが乗り込む予定の『金の豪華客船』は安全か?
私が、念入りに検査してみた。
○ゴールドシップ
…大丈夫。安心して頂きたい。
今回、乗り込む船は、ほぼ盤石だ。
(ほぼ、としたのは一つだけ小さな不安があるからだが…)
一つずつ「よし」、「よし」と、指差し呼称で確認したが、致命的な欠陥は見つからなかった。
それどころか、見れば見るほどゴールドシップの良さが浮き彫りになった。
まずは、前走の有馬記念から振り返ろう。
舞台は、中山の2500mだった。
ゴールドシップの”庭”とも言える絶好の得意舞台。
多くのファンが、「一昨年の再現を」と期待した。
ところが、レース前から暗雲が立ちこめていた。
枠順を決める『くじ引き』で、マー君が7枠14番を引いてしまったのだ。
よりによって、あの圧倒的に不利な外枠を…。
ご存知のように、中山の2500mはスタート後、すぐにカーブを曲がる。
だから、外枠の馬は外々を回らされやすい。
*とくに先行馬はロスが大きい。
そんな枠から、ゴールドシップは好スタートを切った。
いつも出遅れ気味にゲートを出るのに、この時は絶好の好スタート。
これがいけなかった。
結果的に、『外枠から先行』という(不利な)形となってしまったのだ。
しかも、最終的には中団まで下げるハメに。
よいポジションを取ることも叶わず。
前半のロスは、ただ、ただ無駄骨となってしまったのだった。
さらに、想定外の事態がゴールドシップを襲う。
スンナリ隊列が決まりすぎて、どスローの展開に。
スローの瞬発力勝負は、ゴールドシップが一番苦手とする流れ。
『弁慶の泣き所』とも言える唯一の弱点なのである。
どれくらいスローだったかは、勝ち時計が物語っている。
同日の1000万条件より、1.5秒も遅い。
これは、未勝利クラス並の勝ち時計でしかない。
それだけ、超のつくスローだったということ。
実質、直線だけの競馬だった。
そんな不利な流れにもかかわらず、ゴールドシップはよく健闘した。
マクり気味に早めに動いて、4角では前を飲み込む勢い。
グイグイと猛然たる勢いで進出した。
このまま一気に先頭に躍り出るのか?
しかしながら、今回ばかりは、いつもと勝手が違う。
スローなので、他馬も一様に動いている。
結局、マクリ切れなかったのだ。
勝ったのはインをピッタリ通ったジェンティルドンナ。
2着も、同じくインから強襲したトゥザワールド。
大外をブン回したゴールドシップは3着だった。
しかし、本来なら大敗を喫してもおかしくない流れだ。
それを、3着に踏みとどまった。
不利だらけのレースで、銅メダルをもぎ獲った。
それだけデキが良かった証だろう。
上がり3ハロンは33.9秒だった。
実はゴールドシップが33秒台の上がりをマークしたのは、ダービー以来、実に2年半ぶりだ。
これが今のゴールドシップの充実ぶりを表している。
調教でもすこぶる元気。
コース適性も高い。
唯一、気になったのが、今回もスローが濃厚という点だが…。
まあ、有馬記念 以上に遅い流れは到底考えられず。
また、最近の中山コースは上がりのかかる傾向にある。
ならば、ゴールドシップの主役は揺るがない。
まずは、安全な航海が望めそうだ。
◎クリールカイザー
…注目は、何と言っても5走前の湾岸Sだろう。
目のさめるような圧勝劇。
割と骨っぽいメンバーが揃っていたが、直線だけで3馬身ちぎった。
勝ち時計は、2分11秒9。
仮に今回がスローと想定すれば、この湾岸Sの時計だけ走れば事足りる。
このレースの1つ前、サンシャインS(中山2500m)も見逃せない。
後に目黒記念を制するマイネルメダリストにハナ差まで肉薄。
後続には2馬身半もの差。
大得意の中山コースで、このぐらいの距離ならば鬼に金棒なのである。
2走前のアルゼンチン共和国杯は、前崩れの展開を早め先頭(2着)。
同じく、前に行ったデスペラード、ラブリーデイは重賞で巻き返している。
母父はスタミナ型のサッカーボーイだが…。
父キングヘイローは、マヤノリュウジンやローレルゲレイロなど短距離向きの産駒が多い。
前走のステイヤーズSは若干、距離が長かったのではないか。
主戦の吉田豊はショウナンラグーンの方を選んだが、これは仕方ない。
ショウナンラグーンを管理するのは大久保洋吉氏。
吉田とは子弟の関係。
別に馬の能力を天秤にかけて選んだ訳ではない。
代わりの代打で手綱を握るのは、今、脂が乗ってる田辺J。
去年の同レースをヴェルデグリーンで制している。
うまく前目で運べれば面白い。
注目穴馬1 →メルマガ限定
…市場価格 9450万という高額馬。
大きく崩れたのは、1年半ぶりの実戦だった2走前のみ。
それを除けば、すべて0.5秒内に走っている。
素質は間違いなく一級品だ。
まだ太かった前走で…
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穴注目馬2 →メルマガ限定
…過去の実績はマイル以下に集中。
しかも休み明け。
スタミナを要する中山の2200mでは厳しいと判断するのが妥当だ。
ところが、今回は…
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どうも、小倉の馬券師Tです。
先週は見事なまでの空振りでした。
「ド真ん中のストレートきた! いただき!」
と思って、目一杯フルスイングしたら、手元でグウォンと落ちました。
思いっきりフォークボールでした。
もう、バットとボールが40センチは離れてたんじゃないかってくらいの空振り。
勢い余って体が一回転するくらいの空振り。
全盛期の長島茂雄じゃない? ってくらいの豪快な空振り。
ヘルメットまで脱げちゃった、みたいな。
サトノノブレスの失速ぶりは目を覆いたくなるほどでした。
私はまたやらかしてしまいました。
ローテーションをノーチェックだったのです。
有馬記念から中2週。
さらに、その前も中2週。
中2週→中2週というキツいローテーションだったのです。
権藤→権藤→雨→権藤(元ベイスターズ監督)ぐらいのタイトなローテでした…。
そんな危険な馬に、わざわざ人気で◎を打ってしまったのです。
私の師匠、馬券師Xが口をすっぱくして言っていました。
「レース前はな、誰でも強気や。
強気すぎて、その馬が好走することしか頭に無い。
せやけどな、1度でいいから、その馬が負けたと想定してみ。
そしたら、いろんなもんが見えてくるから。」
確かに、レースが終わってみると、ああだこうだと敗因が見えてくるものです。
しかし、レース前はどうしても良い材料しか目に入らない。
競馬は強気一辺倒ではダメ。
そのことを改めて思い知らされた1日でした。
ありがとうございました。
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