◎ナムラビクター 8人気(20.7倍)2着
メルマガ限定注目馬1 ローマンレジェンド 3人気(7.1倍)3着
メルマガ限定注目馬2 ホッコータルマエ 2人気(5.9倍)1着
*公式メルマガで推奨した3頭のワン、ツー、スリー!
残虐に打ちのめされ、むごたらしく一敗地にまみれる。
無慈悲なぐらい馬群に沈む。
そうなる危険は、重々、承知している。
しかし、あえて、一か八の勝負にでてみたい。
◎ナムラビクター
…正直、危険すぎる◎と言わねばならない。
調教でゴネたり、途中で走るのを放棄したり。
とにかく気難しい。
気難しさが影響して、まともに調教すらできない。
今週の追い切りも、栗坂路で59.8秒、ラスト14.2秒。
未勝利馬が楽々と叩き出せる時計を、アップアップになりながら、ようやくマークした。
むろん、走れないのではない。単に走らないだけ。
馬が神経質で、すぐに嫌気を差してしまうのである。
しかし、能力は高い。断然、高い。
それは、疑う余地がない。
あの”衝撃”は、5走前の仁川Sにさかのぼる…。
”馬なり”のまま4角をまわり、直線で先頭に立ったナムラビクター。
そのまま、一気に突き放しにかかる。
鞍上の小牧Jはチラリと後ろを振り返る。
しかし、誰も来ない。
目一杯に手綱がしごかれ、ムチが雹(ひょう)のように飛ぶが、後続はナムラビクターの尾っぽさえ掴むことができない。
それどころか、差はどんどん開いていく。
気づいたときには、完全な独走状態。一人旅。
馬なりのまま。悠々と。
あっという間に、ゴール板を通過した。
終わってみれば、余力たっぷりに4馬身差の圧勝劇を演じてしまったのである。
「これは走る!」
この時点で、私の中の、『ダートめっちゃ走る馬』五指にランクインされたのは言うまでもない。
前走(2着)にしても、勝負どころで早めに動いた分の負け。
買ったインカンテーションとは、互角以上のレース内容だった。
これだけのパフォーマンスを演じた馬だ。
言うまでもなく、秘めた能力は底知れないモノがある。
それはG1級と言っていい。
ただし、さきほども言ったように気難しい馬なのだ。
天賦の才を持ちながら、壊れやすい心を持っている。
耳が聞こえず、かんしゃく持ちで、プライドが高く、小さなことでもすぐに激怒する、天才ベートベンのような、激しさと繊細さを同居させた馬なのである。
だから、今回も馬の気持ちが向けば走るし、向かなければ走らない。
今回、気持ちが向く方に賭けてはみるが…。
こればっかりは、運を天に任せるほかない。
●特注馬→メルマガ限定
…地力は1、2位を争う。
近走はやや不振におちいり、鳴りを潜めていたが、ここにきてようやく復調。
年をとった”老将たち”が幅をきかせる中、まだ働き盛りのこの馬はやはり魅力を感じる。
一戦必勝の名伯楽が、何とか仕上げを間に合わせた。
どうも、小倉の馬券師Tです。
今、ある女性に手紙を書いています。
小学校、中学校のときに、同級生だった女性です。
スラッと背が高く、ショートカットで、目、鼻立ちがクッキリとしていて、タカラジェンヌを思わせる風貌。
馬で言うなら、端正な顔立ちのブエナビスタ。
(ここでは『ブエナビスタの彼女』と呼ぶことにする)
明るい性格で快活な彼女は、クラスの人気者でした。
彼女は、ねくらで友人の少なかった私に対し、やさしく接してくれた唯一の女性でした。
(他の女性は、どこか軽い態度で私をあしらっていました)
バレンタインデーに、唯一、義理チョコをくれた人であり…。
正月に(1回だけ)年賀状をくれた、ただひとりの女性でもあり。
アホだった私に漢字を教えてくれた人。
私はずっと彼女の魅力に惹かれていました。
彼女のことが好きだったのか? と言われると、今でもよく分かりません。
好き、というのを超えた、憧れや、尊敬の念が強かったように思います。
そんな彼女は、ずっと『吹奏楽部』に所属していました。
クラリネットと、ピアノが得意で、かなりマジメに取り組んでいるようでした。
勉強ができる彼女は、市内でも有数の名門高校に進学。
私は、彼女とは違う高校に進みました。。
(アホだった私が、そんな名門校に入れる訳がありません…)
高校を卒業してから、彼女は音楽大学に入ったようでした。
私は時折、彼女のことを思い出しながら、
「今どんなことをしているんだろうなぁ…」
と考えたりしました。
しかし、彼女の消息を知るすべはありませんでした。
人生の途中で、何人かの女性と出会い、好きになったりもしましたが、心の片隅のどこかには、あのブエナビスタの彼女がいました。
時が経ち、私は少し歳をとりました。
ある時。
わたしは彼女を発見しました。
それは、テレビのブラウン管の中。
なんと、テレビの中で彼女がシンガーとして歌っていたのです。
2人組の音楽デュオを結成し、ボーカルとして活躍。
地元のCM、ラジオ、各種イベントなどにも出演。
県内ではそれなりに有名になっていたようでした。
私は何度か彼女のライブに足を運びました。
とても透き通った歌声で、やさしく温かく、すーっと心に染み込んでくる。
まるで彼女のやさしさが、そのまま歌にのり移ったような感じでした。
「やあ、久しぶり」
普通ならこのように、ライブが終わった後に、ひと声かけると思います。
同級生なワケだし、ちょっとした思い出話に花を咲かせるのが普通だと思います。
けれども、私は何も言わずに立ち去りました。
何も言わなかったというより、何も言えなかったのです。
県内で有名になり、メディアでも活躍している彼女。
それに対し、ろくに定職にもつかずに、競馬の研究ばかりしている私。
しかも、体調は悪く、半ウツ状態…。
そんな腐った私が、輝いている彼女の前に出て行って、いったい何を言えばいいのか?
どんな顔して、彼女の前に姿を現せばいいのか。
「きっと醜態をさらけ出すだけだ…」
彼女と話す機会がありがら、私は何も言えず、何も話しかけることができずに、逃げるように家路につきました。
時はどんどん経ち。
私はさらに歳をとりました。
そして、ブエナビスタの彼女は結婚しました。
音楽デュオを組んでいた相手の男性と結婚したのです。
当然、名字も変わります。
以前とは全く違う、なじみのない名字です。
ほどなく彼女は妊娠し、子供を産み、幸せな家庭を築きました。
同じ音楽家として、理解しあえるパートナーと一緒になったのです。
私は、「よかったね」と、心の中で、彼女を祝福しました。
そして彼女の幸せを願いました。
しかし、同時に、(自分が彼女のパートナーではない)現実に打ちのめされ、彼女の旦那をうらやむ気持ちも少なからずありました。
オレが音楽さえやっていれば…。もっと勉強ができれば…。
そんな無意味なことを考えたりもしました。
さらに時は経ちました。
彼女は育児のために、音楽活動を控えていました。
しかし、つい先日、8年ぶりとなるアルバムを発表したことを知りました。
私は彼女のホームページから、そのアルバムを注文。
2日後。
自宅のポストにCDが届いていました。
CDが梱包されている袋をハサミで慎重に切りとり、中身を確認する私。
すると、CDとともに、ひとつの『紙』が入っていたのです。
彼女からの手紙でした。
そこには、中学時代の彼女そのままに、やさしい言葉の数々が並んでいました。
私がこっそりライブにきていたことも、分かっていたようでした。
かわいらしいイラスト付きでした。
私は涙が止まりませんでした。
しばらく考え込む私。
「自分が彼女のために、何かできることはないだろうか? 何でもいい、何か…。そうだ」
私はジックリそのCDを聴き、丁寧な曲の感想を書くことにしました。
それと、これまで言えなかった色々なことも。
そんな感じで、つい今しがた、手紙を書き終え、投稿したところです。
手紙を書き終えた今の心境は、かなり晴れ晴れとしています。
雲ひとつない晴天のようです。
「わが生涯に一片の悔いなし! ドォコーン」、みたいな。
今までつっかえてたものが取り除かれて、心が軽くなった気がします。
というワケで来週から、また競馬の予想に集中したいと思います。
ありがとうございました。
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