サトノクラウン
…3戦3勝。
前走の弥生賞は4〜5番手から、アッサリ抜け出して快勝した。
通った位置取りだけをみると
2着のブライトエンブレムの方が、上に思えるが…
(ブライトエンブレムはサトノクラウンより4馬身も外を回っていた)
ただ、『余力度』に関しては、この馬が凌駕。
騎手の手応えもそうだし、耳を立てて走っていたことからも、
まだ目一杯の走りではないと推測できる。
父はマイルG1を勝ったマルジュ。
(その父ラストタイクーンは、短距離〜マイルで活躍した馬)
母の父ロッシーニはスプリンター。
姉はイギリスの短距離G1を勝ったライトニングパール。
あまり長い距離では? という気もするが、
前走を見る限り、この二千mまでは守備範囲なのだろう。
馬体をみると、重厚感があってバランスもよく素晴らしい。
2走前の東スポ杯では、馬群の狭いところからビュッと抜け出し、
非凡な瞬発力を見せつけた。
かと思えば、前走の弥生賞では、好位につけ、早めの抜け出し。
消耗戦で快勝。
まったく質の違う2つの重賞を、こうもあっさり制するのだから、
底知れない。
サトノの馬は、値段が高い割にG1で活躍しないが、
そろそろG1馬が出ても、という気はする。
ドゥラメンテ
…初戦こそズブさを見せたものの、その後の2戦がケタ違い。
とくに2走前の500万条件が圧巻。
並ぶ間もなく先頭に立ち、一気に突き放した。
しかも、ノーステッキだった。
時計も秀逸。
良馬場の発表だったが、前日まで雨が降っており、
若干時計のかかる馬場だった。
それを考慮すると、勝ち時計の1.46.9は、出色の数字と言える。
前走は、道中で折り合いを欠き、かなりチグハグな競馬。
それでいて、0.1秒差の2着なのだから、負けて強し。
勝ったリアルスティールとは、互角以上の内容と言っていい。
少し器用さに欠く感じなので、中山コースがどうかだが…
能力だけなら、この馬が頭ひとつ抜けているように思う。
リアルスティール
…デビューからわずか2戦目で共同通信杯を勝利。
この時点で、能力は相当高いことが分かる。
前走のスプリングSは超スロー。
中団から際どく迫るも、わずかに届かなかった。
上がりは、33.6秒。
小回りの中山で、これ以上の速い脚は望めなるはずもなく。
スプリングSで最も強い競馬をしたのは、このリアルスティールだろう。
皐月賞と相性のよくないディープインパクト産駒。
馬場が荒れすぎると、どうかだが…
先週の中山は、(これまでとは一転し)時計の速い馬場だった。
その馬場状態を維持するようなら、勝つチャンスはある。
ダノンプラチナ
…勝ち鞍は、3戦、すべてマイル。
馬体をみると、胴が詰まり気味で、マイラーっぽい。
母は未出走。
祖母はラブレアステークス勝ち(米G1 ダ千四)。
その他、サンタマルガリータH(米G1 ダ千八)2着。
ただ、完全にマイラーか? と言われると、そうでもなく、
多少融通が利きそうな感じではある。
前走のスプリングSは、超スローで
スタミナを要求される流れではなかった。
が、課題の折り合いはクリア。
これは評価したい。
馬体はあまり成長していないが、気性面では進歩があった。
ベゴニア賞、フューチュリティSは、着差以上に強い内容で、
まだまだ余力を感じさせるレースぶり。
能力は高い。
皐月賞で、『距離の壁』というのは、あまり聞いたことがなく、
立ち回り次第では、十分狙える。
惜しむらくは大外枠を引いてしまったこと。
今の中山は高速馬場とは言え、外々を回らされれば、スタミナのロスは避けられない。
内枠なら良かったのだが。
キタサンブラック
…前走の勝因は、スローの展開。
1枠からスンナリ先行し、
ロスなく運べたことが大きかった。
ただ、直線の反応はよく、一旦は2馬身ほど抜け出していた。
今、充実しているのは間違いない。
2走前の時計はまずまず。
展開次第で。
ブライトエンブレム
…追い込み脚質なのに、
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