エアロヴェロシティ
…香港から参戦。
近2戦は逃げる格好だが、ハナにこだわる馬ではない。
事実、4走前のプレミアボウルでは、
大きく出遅れ→追い込んで優勝
と脚質に幅をみせている。
近10戦で崩れたのは、3走前のジョッキークラブスプリントのみ。
そのジョッキークラブスプリントにしても、敗因は明らかだった。
(2度にわたる)直線の不利。
とくに2回目の不利は致命的で、手綱を引いて大きく後退した。
脚はあったので、不利さえ無ければ…
間違いなく上位に食い込んでいたはず。
成績は非の打ち所がない。
*ただし、近2走は前残りの逃げ。
若干、展開は恵まれていた。
個人的な印象としては、並ばれてからがしぶとい。
逃げ馬によくありがちな、交わされてバッタリ
ということがない。
外国馬ということで、体調面は気になるが…
*2011年スプリンターズSのロケットマンの例もあるので。
一連の内容から、この内枠は歓迎。
■エアロヴェロシティの全成績
http://www.jra.go.jp/news/gaikokuba/2015/pdf/takamatsu01_s.pdf
■レースVTR
1走前 チェアマンズスプリント 2着(2番 *ピンクのメンコ)
2走前 香港スプリント 1着(9番)
3走前 ジョッキークラブスプリント 14着(6番)
アンバルブライベン
…4戦中、3戦が『後傾ラップ』。
前走にしても、前後半が、ほぼイーブン。
つまり、ここ数戦は、楽な流れの逃げ切りだった。
(しかも、逃げ有利な京都千二)
今回は、一転してタフな中京。
しかも、ガリガリと前が速くなりそうな展開。
これまでのように、楽にはいかない。
ただ、調教では絶好の動きを見せている。
調子自体はかなり良さそう。
充実度の高さで、どこまでやれるか。
コパノリチャード
…去年の覇者。
その去年は、ダートなみに時計のかかる馬場(不良)だった。
2番手→ 残り100mで先頭→ 3馬身差の圧勝。
とにかくこの馬は消耗戦になると強い。
今の中京は相変わらず時計が掛かっている。
適正は、この馬が一番に思える。
前走の阪急杯は、4コーナーで早め進出。
堂々と先頭に立ち
「そのまま押し切るか」
と思ったが、意外なほど早く失速した。
去年、圧勝した条件。
しかも、得意なはずの不良馬場。
それなのに、あの凡走はやや不満が残るが…
もともと気性的にアテにならないタイプ。
しかも、休み明けの不良馬場は、回収率が落ちる条件。
なに食わぬ顔で巻き返しても不思議はない。
ダイワマッジョーレ
…14着→9着→5着→3着→1着。
階段を上るように、ジワジワと調子を上げている。
一時は不振にあえいでいたが、前走で、完全復活をとげた様子。
もともと京王杯スプリングC1着、マイルCS2着など、実績はあった馬。
復活した今なら、ここでも力は通用する。
前走は、阪神の千四。
ただでさえタフな条件。
それが不良馬場で、さらに、タフさに拍車がかかった。
あの内容なら、重い中京の馬場も、問題はない。
というか、むしろ、適正は高そう。
さらに今回は、アンバルブライベン、ハクサンムーンと強烈な逃げ馬が2頭。
(どちらも逃げ宣言)
ミッキーアイルもできればハナを切りたいタイプ。
展開利も見込める。
ハクサンムーン
… 一昨年の高松宮記念で3着。
それ以降、ロードカナロアに次ぐスプリント界の中心的存在となった。
が、逃げ馬特有の欠点というか、不可解な凡走も目立つ。
逃げ宣言をしているようだが…
このハクサンムーンはゲート自体は速くない。
二の脚でハナに立つタイプ。
(それに対し、同型のアンバルブライベンはゲートが速い)
枠順次第では、すんなり2番手に控える可能性もある。
無理にハナを切るより、2番手の方が好走できると個人的には思っているが。
ストレイトガール
…能力が開花してからは、まったくの崩れ知らず。
(3走前の11着は、前が詰まって追えなかっただけ)
前走の香港スプリントはエアロヴェロシティの後塵を拝したが…
前残り、内有利の展開だったことを考えれば悪くない。
内容的には互角だったと言える。
問題は…
ミッキーアイル
…5連勝でNHKマイルカップを制した馬。
連勝中はすべてハナを切っていた。
ハナを切れないと、引っかかってしまう癖がある。
(2走前、3走前は、それが敗因だったとみている)
ところが、前走は、控えた割に、そんな仕草を見せなかった。
また、得意とは言えない不良馬場でもあった。
(過去に1.32.3のレコードで未勝利を圧勝したほど。
このミッキーアイルは速い時計の決着に強い)
前走は評価できる2着だったと思う。
一皮向けた印象だ。
本質的に、中京の重い馬場が合うとは思えないが…
前走よりかは重くならないだろうし、展開次第で。
高松宮記念の穴馬はメルマガ限定で公開します。
*◎は有料予想『シークレット◎』にて公開。