◎ヴァンセンヌ 6.0倍1着

蛟竜、天に昇るか!?

この馬は第2のタニノチカラになれるかもしれない。

それほどの逸材だ。

ヴァンセンヌ (6.0倍 1着)

タニノチカラと、ホウヨウボーイ。

この2頭に共通することは、

『相次ぐ故障で、若い時期を棒に振った』

ということだ。

(ホウヨウボーイは、途中で乗馬になることまで考えられた。

タニノチカラは競争馬生命どころか、命の存亡すら危ぶまれた。)

しかし、両馬とも、辛抱強く期をうかがい、古馬になって大成した。

どちらも、天皇賞(秋)、有馬記念を制している。

今回のヴァンセンヌ。

上記2頭と非常にかぶる。

骨折、屈腱炎のダブルパンチを食らい、2度の休養を余儀なくされたヴァンセンヌ。

屈腱炎に至っては、完治するまでに1年7ヶ月もかかった。

母がG1 2勝のフラワーパーク、父がディープインパクトという良血だが…。

さすがに、これだけ休養期間が長いと、復活するのは並大抵のことではない。

競争馬として、まともに走れるのか。

再度、故障するのではないか。

好走する、しないは二の次。

とにかく無事にレースを、というのが陣営の本音だっただろう。

半信半疑、手探り状態で、復帰戦を迎えたに違いない。

ところが、復帰戦で見せたヴァンセンヌの走りは、よい意味で私たちの予想を裏切るモノだった。

馬群の中でジッと身を潜めていたヴァンセンヌ。

直線、満を持して、溜めた脚を解き放つ。すると…

猛烈な勢いで伸びる。

無人の野を駆けるがごとく。

ド真ん中を一気に突き抜けてきた。

最後はわずかに、クビ差だけ交わされてしまったが、後続には2馬身の差

とても、1年7ヶ月ぶりの実戦だった馬の走りとは思えない。

上々すぎる内容だったと言えるだろう。

↓復帰戦は2着
tokyoshinbunhai2015-2
………………

その後は、怒濤の3連勝。

獅子奮迅の勢いで重賞まで駒を進めてきた。

『蛟竜(こうりゅう)が淵に潜むは、時期を待ち、天に昇らんがため』

三国志の劉備が語ったセリフは、今のヴァンセンヌにこそふさわしい。

雌伏の時期が長かった分、波に乗った同馬は、そうカンタンには止まらない。

竜のごとく駆け昇る。

しかも、キャリアはわずか10戦。

馬が全然スレていない。

バイタリティに満ち溢れた状態。

確かに、前走の時計は遅かった…。

メンバーも弱かった。

だから、人気も さほど無い。

しかし、半ば糸が切れた(=折り合いを欠いた)状態で、押し切ったこと。

本来は溜めて切れる馬だということ。

これらを考慮すれば、能力の高さは十分窺い知れる。

時計の遅さが、同馬の評価をおとしめることにはならないだろう。

↓引っかかり、一気に上がっていくヴァンセンヌ
tokyoshinbunhai2015
………………

重心がブレない、奇麗なフォームで走る高素材。

ヴァンセンヌは、ディープインパクト産駒の中でも、トップクラスの良血だ。

その良血が、いよいよフロスロットル。

エンジン全開で加速してきた。

*ちなみに、ディープインパクト産駒の昇級戦(芝)は、複勝率 44%を超える。

20倍以下に限定すれば、複勝率 50%。複勝回収率 92%。

ディープインパクト産駒は、昇級戦でこそ面白い。

■注目馬 →メルマガ限定

…千四の重賞を勝った馬が●●で4着。

この時点で能力は高い。

前走は、内の馬場を通った馬が…

続きはメルマガにて。

激震走る

どうも、小倉の馬券師Tです。

ミルコ・デムーロ騎手と、ルーメール騎手が、JRAの騎手免許に合格しました。

デムーロ騎手、ルメール騎手、JRA免許合格の余波